<STORY>

集音マイクがそこかしこに仕掛けられた奇妙な施設。

呼び集められたのはかつて“あの世に触れた”ことがあるという“ゲスト”と呼ばれる男女たちだった。

その中の一人、由紀子は、幼い頃“神隠し”に遭遇して以来、不思議な違和感を抱えて生きてきた。

その違和感の正体を探るべく、由紀子はこの集まりに参加したのだ。

強すぎる霊気のために一切のデジタル機器が通用しないこの場所で

静かにアナログのテープが回り始める。

やがてテープに記録されてゆくのは、

心霊実験が“霊的革命”を目指す狂気の世界へと逸脱してゆくプロセスだった……。 

「霊的ボリシェヴィキ」、この言葉に触発された高橋洋が構想したのは、

観客を直接映画の中へと巻き込む、かつてないスタイルの心霊恐怖映画だった。

完成したシナリオの最初のホン読み(声に出した読み合わせ)は

「まるでそれ自体が“降霊実験”のようだった」(スタッフの証言)という。

これは“霊気”の高まりを体感し、一歩踏み越えた“あちら側”の世界を垣間見せようとする、

全く新しい「恐怖のエンターテインメント」なのである。